リスニング&リーディング力も一段引き上げるディクテーション
ディクテーションは音声のどこが理解できて、どこが理解できていないかを明確にする練習です。
私はリスニングの点数が最後の数ヶ月間ずっと安定せず、リスニングの問題量を増やしてもその課題が解決することはなく、悩んでいたときにディクテーションをやったらいいよ、と教えてもらいました。
リスニングのスコアが安定しなかった原因は、聞き取れる内容と苦手な内容があったからですが、実はリスニングの問題演習では、何が苦手な内容なのかを確認することがとても難しいです。原因は2つあります。ひとつはリスニングの過去問にスクリプトが付いておらず、わからない部分を確認できないこと。もうひとつは、意外と雰囲気で解けてしまい、実力がわからないままになってしまうことです。そこで、過去問以外のものを使って対策する必要があります。
ディクテーションのやり方
私は書き取りはせず、音声を聞いてその内容を自分で話すというやり方で練習していました。そのやり方でも目的は達成できますし、時短です。音声を聞いたら、スクリプトを見ずに、聞いたとおりの内容を発音します。2, 3単語遅れて付いていく、もしくは文章の途切れるタイミングで挽回しながらついていくような形になります。
発音できなかった部分=聞き取れなかった部分をスクリプトで確認し、なぜ聞き取れなかったのかを考えます。スピードが早すぎた、前の単語と音が一体になって、別の音になっていた、単語を知らなかった、単語走っていたが発音を知らなかった、などの原因に分解できると思います。必ず原因を考えて、次に同じ状況に出会ったときは聞き取れるように理解していきます。
この練習をするためには、スクリプトと音声が両方そろっている教材が必要です。
おすすめ1つ目: TOEFL Prep
TOEFLリスニングテストの模擬問題を無料で100問解けるこのサイトです。
出題傾向がTOEFLとは違うように感じる問題もありますが、かなり内容も近く、音声もスクリプトも両方揃っている数少ない教材です。
おすすめ2つ目: iPhoneでWeb記事を読み上げる
Web記事を用意して、それをスマホの音声読み上げ機能で読み上げ、その音声について発音します。私の場合はiPhoneを利用しているので、Siriに記事を読み上げてもらい、その音声について発音して練習しました。自分の苦手なジャンルの内容を選んで読み上げるなど、内容も自由に選べるのもよい点です!
練習の難易度を上げるコツとして、音声を男性の低めの声(iPhoneならSiri(男性))にしておくとよいです。理由は、低い声の方が聞き取りづらいからです。
この方法はAgosのTOEFLの先生に教えていただいた方法を自分なりにアレンジした方法なのですが、たぶんこのやり方でリスニング27点以上で安定するようになったと思う、かなり自分の中では最強かつおすすめな方法です。
設定のしかたはこちらを参考に。
iOS13での具体的な設定方法を記事にしました。
ディクテーションのメリット
ディクテーションをすると、リスニング力もつきますし、リーディングも早くなります!読むときに心の中で発音しながら読むスピードが、ディクテーションのスピードにつられて速くなるからではないかと思います。実際、ディクテーションをすると、自分が思うより早く1記事が読みきれるので、やる気が出ないときの勉強メニューとしても使えます!